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『岡山大』2教授を解雇、論文不正告発が原因か

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論文不正内部告発が解雇の理由か?

 

 

岡山大は12日、大学教授の適性を欠くなどとして、全薬学部長の森山芳則教授(62)の全副学部長の榎本秀一教授(52)の2人を解雇したと発表しました。

 

 

教授二人は、これを不服として、大学側を相手に処分無効や慰謝料2000万円などを求める訴訟を同日に、岡山地裁に起こしたということです。

 

 

解雇は、昨年12月28日付けで、大学側の説明では、2人は大学に無断で学内で記者会見を開き、学長や理事が不正行為をしているかのような印象を外部に与えたり、出席を求めた会合を欠席したりするなど、職務命令に違反したとしています。

 

 

 

2人は学内の複数の論文で不正が有ったとして、大学に告発し学内の調査委員会が昨年3月に『不正なし』の結論を出していました。

 

 

12日に記者会見した森山元教授は、告発が解雇の大きな理由だと訴え、『大学側は、解雇することで不正追求を終わらせたいのではないか』と主張しています。

 



 

提訴について大学側は、『把握していいなのでコメントできない』と発表しました。

 

 

岡山大論文不正問題については『白』判定がされており、文部省指針で公表不要とされました。

 

 

研究不正への対応を示した文部科学省のガイドラインは、『研究者の所属機関が調査し、不正がないと判断された場合は公表しないと定める』、としています。

 

 

このため、調査が所属機関に有利に進められたり、ずさんな調査で見逃したりしても、外部からの検証では難しいものとなっているのです。

 

 

岡山大の調査は、ガイドライン通りに行われました。

 



 

 

告発した教授は昨年6月に、文科省の研究公正推進室に調査報告書の問題点を訴えましたが、文科省の担当者は『不正については文科省が判断する仕組みではない』として、大学に『誠実な対応』を求めただけだったのです。

 

岡山大の大学病院幹部が著書に含まれる医学論文について、研究不正の告発を受けて調査した学内の調査委員会が、実験画像の切り貼りを確認したものの、本来必要な生データとの照合をしないまま『不正なし』と結論づけていたのです。

 

 

調査報告書は、文科省や告発者に提出されたとのことですが、、切り貼りや生データについての記載はなく、別の論文でも実験条件を示した画像説明に食い違いが有ったのに問題視していなかったというのです。

 

 



 

 

調査報告書が公表されていれば、、生データを確認したかどうかなど、幾つもの疑問点が外部から指摘されたかもしれません。

 

 

調査の信頼性を高めるためにも、第三者による調査や調査結果の公表など、透明性を保つ工夫が必要ではないでしょうか。

 

 

文科省にはガイドラインの改訂が求めれるのではないでしょうか。

 

 



 

 

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