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中国漁船、尖閣諸島沖でギリシャ船籍の貨物船と衝突、海保が乗組員を救助

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中国外務省が中国人救助を『称賛』、当初の談話では認識しながらも触れず

 

 

 

8月11日午前5時半頃、沖縄県・尖閣諸島沖合で、領海警備中の巡視船がギリシャ戦籍の貨物船『ANANGEL COURAGE』(10万6726トン、23人乗り)からの遭難信号を受信したということです。

 

 

海上保安庁の巡視船と航空機が、魚釣島沖67キロの公海上で同船を発見したと云うことです。

 

 

同船から事情を聞いたところ、同船がオーストラリアへ向けて航行中に、14人乗り中国漁船『ミンシンリョウ05891』と衝突したことが判明したのです。

 

 

漂流していた漁船の乗組員6人のうち2人が切り傷を負ったということですが、命には別状はないと云うことです。

 

 

漁船は網を引き上げる作業をしている時に、貨物船と衝突したと見られています。

 

 

なお、6人は海保のヘリコプターで石垣島へ移送されました。

 

 
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現場海域には中国公船6隻も到着しており、海保では中国の海難救助調整本部と連絡を取りながら、巡視船8隻と航空機1機で他の乗組員などの行方を探しています。

 

 

第11区管区海上保安本部(那覇市)によりますと、事故があったのは魚釣島の北西67キロの公海上で、中国漁船は当時、網を引き上げる作業をしていたと見られ、貨物船の乗組員23人は無事だということです。

 

 

中国外務省の華春蛍・副報道局長は11日夜、沖縄県石垣市の尖閣諸島沖の公海上で、ギリシャ船籍の貨物船と衝突した中国漁船が沈没した事故について談話を発表しました。

 

 

海上保安庁の巡視船が、漁船の中国人乗組員6人を救助したことに関して、『日本側が表した協力と人道主義精神を称賛する』とのコメントを出したのです。

 

 
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華副局長は、漁船沈没に関して2回にわたり談話を発表していますが、最初の談話では日本側が救助したことに触れていませんでした。

 

 

尖閣諸島周辺での中国光線や漁船による挑発行為で、日中関係が悪化する中で、今回の救助で両国の雰囲気が好転するかが注目されています。

 

 

副局長は最初の談話では、『中日両国の公船が船員の捜索に全力であたっている。中日の関係部門が協力し、適切に処理することを希望する』等と述べていました。

 

 
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尖閣諸島周辺海域では平成26年8月に、鳥取県のイカ釣り漁船が国籍不明の漁船とみられる船と衝突するなどの事故が起きています。

 

 

公海上の船舶事故の捜査は船籍のある国が行うため、今回の事故で海保は捜査を行わず、貨物船からの徴収内容を両国当局に伝えるとのことです。

 

 

一方、尖閣諸島周辺の領海外側の接続水域を航行していた中国公船は11日午前9時頃、全て接続水域をでましたが、約20分後には再び2隻が接続水逝くに入ったということです。

 

 

中国側は、公船が接続水域に留まる理由について、『漁船をコントロールするため』等としていますが、今回の事故で中国公船の対応などは遅かったのです。

 

 

日本政府関係者からは、『中国公船がなんのために来ているのかが露呈した』、と指摘する声が出ています。

 

 
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