東南アジアからの来訪者かも、加計呂麻島にワニ2匹
鹿児島県瀬戸内町の加計呂麻(かけろま)島で10月31日と11月3日に、小型のワニ2匹が相次いで見つかったというのです。
同街では43年前にも行きたワニが捕獲されたという記録が有り、専門家は『流木などに乗って東南アジアから流れてきたのでは』と推測、思わぬ『珍客』に住民らは驚いています。
同県於斉(おさい)集落の路上で3日に捕獲された和には体長約60センチで、午後0時半頃に来るまで通りかかった男性が見つけ警察に通報したのです。
近くに住む仁科博さんはは『弱っていたが棒を出すと威嚇してきた。出没した理由がわからないので心配』・・・と、話しています。
瀬相(せそう)の海岸で見つかった1匹目のワニは体長約60センチ、重さ580グラムとのことで、どちらもハブ捕獲用の箱に入れられ、町内の施設に持ち込まれたとの事ですが、於斉(おさい)のワニは搬送中に死亡したそうです。
岡山理科大学生物地球学部の亀崎直樹教授は、背中の棘や口の形から、イリエワニかシャムワニの子どもと推測しており、『フィリピンなどから海を渡ってきたとしても不思議はない。
DNAなどを詳しく調査して記録に残してほしい』・・・・と、語っています。
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爬虫類の専門家によるとこのワニは、シャムワニとイリエワニの交雑種と見られ、成長すると数メートルに達するとのことです。
また、専門家は二匹見つかったことに注目し、ペットとして飼っていた人が島の近くで話し、其れが流れ着いたか、もしくは東南アジアで、革製品用に養殖されていたものが生け簀から逃げ出した可能性があるということです。
瀬戸内町では1974年(昭和49年)10月30日にワニの捕獲例があるそうです。
記録によりますと、体長85センチ、重さ1.5キロで、しばらく飼育していたとのことですが、水温調節ヒーターに噛み付いて感電死したという事ですが、同街の郷土資料館に剥製が展示されているそうです。
幕末近い1850年頃の奄美大島の様子を描いた名越左源太・薩摩藩士の『南東雑話』にも、奄美市名瀬住用町でワニが捕獲され、住民らが食べたという話が記載されており、『ウミガメの味に似ている』との事です。
町側によりますと、3日現在、ワニの処遇は決まってはいないとのことで、異例の事態と有って週明けに行政案で協議を行い対応が決まるのではと見られています。
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