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ネットでの向精神薬密売で薬物中毒での死亡を確認
インターネットを通じた向精神薬の密売事件で、兵庫県警は奈良市法華寺町の薬剤師、河原康平容疑者(40)を麻薬取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで逮捕しました。
県警は、河原容疑者が薬剤師の立場を悪用し、向精神薬を横長していたと見て、追求をしているのことです。
また、河原容疑者から横流しを受けたとされる密売人の女から向精神薬を購入した客のうち、少なくとも男女5人が薬物中毒で死亡していたことが判明したというのです。
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購入者のうち4人は自殺と見れら、乱用の危険性が明らかになったのです。
逮捕容疑は、今年1月に東京都世田谷区のマンション経営、小岩井由香被告(55)=麻薬特例法違反罪などで起訴=に向精神薬80錠を計4000円で売り渡しとされています。
小岩井被告は、ネットを通じて向精神薬を全国の約120人に転売し、契約2200万円の利益を得ていたとされ、河原容疑者が主な仕入元だったということです。
県警が6月に、小岩井被告を麻薬取り締まり法違反容疑で逮捕し、口座やネットの記録から河原容疑者が浮かんだのです。
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更に詳しく捜索した所、客123人のうち、和歌山県の女性(2010年)、兵庫県の男性(14年)等の計5人が死亡していたことが分かったそうです。
いずれも、購入した薬の過剰摂取などによる薬物中毒が死亡の原因で、4人は遺書などから自殺と見られているのです。
河原容疑者は、ネットを通じて知り合った小岩井被告に向精神薬の転売を繰り返し、契約280万円を得ていたと見れれています。
河原容疑者宅の家宅捜索で、睡眠導入剤や抗うつ剤など約1万錠が見つかったのです。
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向精神薬は、脳の中枢神経に作用する薬物の総称で、睡眠導入剤や抗うつ剤、精神安定剤が含まれます。
過剰に服用すると、心臓発作や呼吸困難を引き起こし、死亡に至る場合もあると云われています。
依存性が高い反面、広く使われている実態があり、使用者の横流しなどのルートを通じ、インターネットでの密売が横行しているのです。
『スマートドラッグ』とも呼ばれ、専門家は危険ドラッグに変わって乱用が広まる危険を指摘していると云う事です。
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医療現場では治療に使われるために、使用や単純所持は合法とされていますが、会員制サイト(SNS)を通じた売買は追跡が難しく 、捜査関係者は『大麻や覚醒剤よりもハードルは高い』と話しているとのことです。
国立精神・神経医療研究センター(東京都)によりますと、睡眠導入剤などを常用すると、身体の耐性が上がって効きにくくなり、服用量がエスカレートする場合があるそうです。
禁断症状も強く、より効果の強い薬を求めてネットでの売買に手を出す患者もいると云うことです。
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