スポンサーリンク
特殊詐欺、新たな手法『取り子』の役割とは
オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺の犯行グループ内で、現金受け取り役の『受け子』から、被害金を横取りする『取り子』というメンバーの活動が横行していることが1日、警察庁の調べで分かったというのです。
グループ幹部が取り子に被害金を強奪させ、受け子に債務を背負い込ませている事が伺われるというのです。
警察当局は、新たなトラブルの火種になる可能性があると身て、警戒を強めています。
『犯罪者から金を奪うのは犯罪に成らない』
警視庁が昨年10月に、受け子の男から現金500万円を脅かし取ろうとしたとして、恐喝未遂容疑で逮捕した男3人はこう言い放ったと云うのです。
受け子の男は昨年6月、東京都内で80代の女性から500万円を受け取った所、、取り子の男に殴られ金を奪われそうになり、交番に駆け込んだというのです。
受け子の男は詐欺容疑で逮捕されましたが、この男から金を脅かしとろうとした男ら3人も逮捕されたのです。
逮捕された男ら3人は、『警察を装い、金男奪おう』と事前に示し合わせていたということです。
特殊詐欺の犯行グループは、リーダー格をトップに、詐欺の電話をかける『欠子』、銀行で現金を引き出す『出し子』、被害者から現金を受け取る『受け子』、統括する『指示役』など役割が細かく細分化され、騙しとった金の大半は上層部に収められるのです。
近年は、受け子が被害者に面会して搾取する手口が横行しており、騙し取る算段が着いた段階で受け子が出向き、金を受け取る傾向にあるのです。
リーダー格の人物は、受け子が被害者の自宅を訪問する日時、場所の情報を取り子にも流して、金を奪わせているのです。
横取り分は受け子に債務として背負わせ、さらに金を要求していることが推測されるというのです。
かつて、特殊詐欺に関与していた暴力団関係者は『受け子への分前を横取りさせれば、入る金額は大きい』と言います。
横取りされた受け子の大半は警察に被害を届けられずに、泣き寝入りせざる得ないのが実態で、『水面下での被害は大きいはず』と捜査関係者は話しています。
警察庁幹部は、『繰り返し通用する手口ではないが、トラブルの原因に成り兼ねない』と分析をしています。
身内から金を奪い、其の負担を強要し更に負担をかけさせる手口、グループ末端の加害者を被害者に変えると言う新手法が出現したということです。
コメントを残す