力士指導の面で不適格と判断か?
日本相撲協会は12日、春日山親方(元幕内浜錦、本名・高浜達郎)に対して、経営する春日山部屋の師匠を退くよう勧告をしたということです。
同親方について、12日に開いた理事会で協議し、先代親方(元幕内春日富士)から年寄名跡証書を譲り受けていないことや、力士指導の面で師匠に不適格と判断をしたと云うことです。
同親方が『少し時間を下さい』と申し出たことも有って、回答の期限は19日に設けられていますが、師匠辞任は避けられない状況で、春日山部屋の力士は春日山親方が現役時代に所属していた追手風部屋へ移る見通しだそうです。
春日山親方は、証書の引き渡しの対価として先代に1億7160万円を支払うよう命じた横浜地裁川崎支部の判決を不服として控訴しています。
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相撲協会は、夏巡業の途中から同親方を審判から外し、指導に専念するように求めていました。
しかし、協会の調査によりますと、9月の秋場所中には1日も稽古に来ていなかったということです。
勧告に従わない場合は、協会は親方と結んでいる人材育成業務の委託契約を解除する方針です。
従った場合は、春日山親方の現役時代の師匠である追手風親方(元前頭大翔山)に『預かり』という形で春日山親方や力士らを受け入れてもらえるよう調整をする予定です。
いずれにしても、九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)から、『春日山部屋』の名前が消えることになったのです。
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春日山親方は控訴はしているものの、協会としては1審判決を受けて『1回、結論が出た』(春日野広報部長=元関脇栃乃和歌)と判断をしたのです。
加えて、同親方は1審判決をうけて夏巡業の審判を外れた際、『部屋の力士と寝食を共にして、稽古や生活指導をしっかり見るように』と言われていましたが、協会の調査では9月の秋場所中、1度も部屋に行かなかったということです。
理事会で其のことを問われた同親方が『その通りです』と認めたこともあり、外部理事の高野利雄危機管理委員長(元名古屋高裁検事長)は、『師匠としてお任せできない』と判断をしたとの事です。
今後は、春日山親方に代わる新たな師匠が現れれば、部屋の再興も認められるそうです。
過去には木瀬部屋が10年5月から『出羽一門預かり』となって約2年間、力士27人らが北の湖部屋に転属していた例などが有るそうです。
昨今でも高額な金額でやり取りされる年寄名跡株ですが、財団化した際に相撲協会預かりとなるはず予定でしたが、未だ高額で売買されていることが明らかになったのも確かです。
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