実習航海中に船内で、機関長が生徒に体罰
青森県八戸市の八戸水産高校(米内山裕校長)の実習船『青森丸』が、国際航海実習中の今年9~11月にかけて、生徒10人が船内で、男性機関長に頭を叩かれるなどの体罰を受けていたことが分かりました。
同校の聞き取り調査に対して、機関長は体罰を認め、反省の態度を示しているということですが、生徒にはケガはなかったそうです。
青森丸では昨年2月の公開実習中に、教職員ら複数人が30代の若手の甲板員に対して、日常的に暴行を加えていたことが発覚しています。
昨年2月の国際航海実習中に男性甲板員に暴行を加えたとして、司厨長と2等航海士の男性乗組員2人(役職はそれぞれ当時)を八戸区検が暴行罪で略式起訴し、八戸簡裁がそれぞれ罰金15万円の略式命令を出したのです。
暴行を加えた二人と、甲板員は依願退職するなどして同船から離れています。
これ等の事件から同校は、乗組員を対象にモラル研修会などを開くなど、再犯防止策を進めていたとのことです。
2年続けての不祥事が起きてしまったことについて米内山校長は、『まさかこのようなことが起こるとは、大変重大なことと受け止めている。来年1月にも国際公開実習を予定しているが、体制をどう整えるか考えなければならない』・・・・・と、コメントを出しています。
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同校の話によりますと、体罰を受けたのは、公開実習に参加した専攻科の機関科1年生10人との事で、機関室で機関長から頭を叩かれたり、暴言を浴びせられるなどしたと云うことです。
今月12日に保護者の1人が同行に相談したことで発覚し、生徒や機関長を含めた同船乗組員から聞き取り調査を勧めた結果、体罰があったと判断をしたそうです。
米内山校長は、同校の調査に対し機関長は、『深く反省しており、二度としない。と云う趣旨の言葉を口にし生徒や保護者に謝罪したいと申し出ている』・・・また、
『生徒を指導する際、叩いたり怒鳴ったりする行為が有ったようだが、体罰はあってはならない。
生徒や保護者に謝罪を受け入れてもらえるよう、誠意を尽くしたい』・・・・・と話し、今後、全校生に事情を説明するということです。
航海実習は9月8日~11月21日に、ハワイ北西海域などで行われ、体罰を受けた機関科10人の他、水産工学科2年生35人と専攻科の漁業科1年生8人の計53人の生徒が参加していたそうです。
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