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青酸化合物による連続殺人事件、一転し起訴内容認める
京都大阪・兵庫3府県で起きた青酸化合物による連続殺人事件での裁判員裁判が10日行われ、筧(かけい)知佐子被告(70)に対する被告人質問が京都地裁(中川綾子裁判長)で始まりました。
夫・勇夫さん(当時75歳)を毒殺したか検察官から問われた知佐子被告は『間違いないです』と答え、認否を避けた初公判から一転して起訴内容を認めたということです。
一方、弁護側はこれまでの公判で、全面無罪を主張していました。
知佐子被告は3件の殺人、1件の強盗殺人未遂の罪に問われています。
捜査段階ではいずれの事件も関与を認めたとされていますが、』6月26日の初公判では『ずべて弁護士に任せてある』とだけ話し、弁護側は起訴内容を全て否認し、4事件とも無罪を主張していたのです。
この日は、4件のうち2013年12月に勇夫さんが自宅で死亡した事件の個別審理が有ったのです。
知佐子被告はまず弁護側の質問に答え、『検察官、裁判員の質問には黙秘する』等と述べていたそうです。
ところが、直後に有った検察官の質問で『勇夫さんに毒を飲ませて殺害したことを認めるか』と問われたことに対して、『はい』とはっきりとした口調で答えたということです。
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更に動機を問われると、『勇夫さんが亡くなれば潤う、借金が返せる』と述べ、遺産目当てだったとした他、『勇夫さんが私より前に交際していた女性に比べ、金銭面で差別されているという思いが有った』、等と説明をしたという事です。
そして勇夫さんに対して、『申し訳ない気持ちが50%、不信感、腹立たしい気持ちが50%』とも話しているそうです。
検察側の質問で、筧被告は勇夫さんに毒物を飲ませたことを認め、『だまして飲ませた』、『多分、健康食品のカプセルに入れた』等と話したというのです。
青酸を含む薬品は、過去にTシャツプリント業を営んでいた際、出入り業者から譲り受けた事も明かしたそうです。
その一方で、『老人性痴呆になっている』とも話したとのことですが、検察側は『同被告は認知症だが、軽度で責任能力や訴訟能力に問題はない』と、指摘しています。
筧被告は2015年2月11日に、府警の施設で手口を再現させたところ、爪楊枝で健康食品のカプセルを開けて中身をお椀に移し、耳かきで青酸の代用品の塩と混ぜ合わせ、カプセルに戻したということです。
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